生徒の悩みを解決しようとアドバイスしても、生徒が変わらないのはなぜか?
生徒の悩みを解決しようとアドバイスしても、生徒が変わらないのはなぜか?
結論から言うと、
あなたが生徒の悩みの原因を取り除いてあげていないからです。
私は、よく
生徒との関わりで悩んでいるヨガ講師の相談に乗ります。
その中に、
こんなことを言う人がいます。
「生徒が心の悩みを相談してくれるので、ヨガ哲学を教えてあげるのですが、
なかなか解決してあげられません。」
こういう人は、
生徒がヨガを学びたくて
ヨガレッスンにきていると思っています。
だから、
生徒から悩みを相談されると、
ヨガの教えを説いてあげて、
あとは自力で解決しなさい、と言います。
もちろん、
ヨガ講師はヨガを教える人なのですから、
このアプローチは
間違いではありません。
しかし、
生徒の本音の
ヨガ講師の考えがズレていることに
この人は気づいていません。
そのズレとは、
生徒がヨガレッスンに来ている理由です。
生徒は、
ヨガが上手になりたいからではなく、
自分の今の悩みを解決したくて
ヨガレッスンにお金を払っています。
生徒さんは、
例えば次のような悩みを解決したいと思って、
ヨガレッスンに来ています。
「自律神経が乱れやすいので、整えて、ぐっすり眠りたい」
「感情が不安定なのを整えて、心穏やかで幸せな生き方をしたい」
「なぜ生きているのか分からないので、その理由を知りたい」
これまで生きてきて、
現在はこのような悩みを抱えていて、
解決したいと感じているのです。
解決の方法を探している中で、
ヨガなら解決できそうだなと判断したから、
ヨガを選び、
あなたを信頼してヨガレッスンに来てくれているのです。
これが、生徒の本音です。
しかし、
生徒の悩みを解決できないヨガ講師は、
生徒はヨガをマスターするためにレッスンを受けていると思っています。
だから、
悩みを相談されたときに、
悩みを根本から解決するのではなく、
ヨガの考え方だけを伝えて、それをやっていれば
自然と解決するよ、とアドバイスしてしまうのです。
厳しい言い方をすると、
少し突き放してしまっているのです。
しかし、
ヨガレッスンに来ている生徒は、
ヨガで人生が変わるという実感は得ていません。
ヨガの道に本気で進んで、
日々内と外の調和や、肉体、心、魂のつながりを意識して生きることが
自分の悩みを解決すると、確信していません。
レッスンに通いながらも、
本当にヨガで幸せになれるのか?と
疑っている人もいるでしょう。
あなたは、
私と同じで、
ヨガ講師としてヨガを伝える人になる選択をした人です。
ヨガという伝統を学び、実践することで
人生が好転し、幸せな未来が手に入ることを
経験から知っていますね。
私もそうです。
なぜなら、
ヨガは
しっかり取り組めば、
苦しみの種を自分が作り出していることを
教えてくれるツールだからです。
しかし、
生徒はまだその段階にはいません。
生徒が心から求めているのは、
ヨガが上手になることよりも、
自分の悩みを解決して、
幸せになることなのです。
ヨガで本当に幸せになれるとは
知らない生徒に、
いきなりヤマ・ニヤマを語っても、
「崇高な考え方だなあ、すごいなあ」くらいにしか
捉えられないのです。
では、どうすれば
生徒の悩みを解決してあげられるのでしょうか?
ヨガ講師の役割は、
生徒がヨガで幸せになれるということを
理解させてあげることです。
そのためには、
まずは生徒が今抱えている悩みを解決してあげるぞ、と
決めるのが一番の近道です。
生徒の悩みを解決してあげられないヨガ講師は、
「解決するぞ」と思っているようで、
「生徒の悩みを解決するよりも、ヨガを説かなければならない」
といった思い込みがあります。
だから、
どうしても生徒のニーズとは少しズレた形で
アドバイスをしてしまうのです。
生徒からすれば、
相談した自分の悩みを
解決してもらえたら、
ヨガで人生が変わるという実感が湧きます。
なので、
その後は、
ヨガの道に乗って、さらにヨガを学んで、
幸せで満ち足りた生き方を追求していくようになります。
その段階に達した生徒には、
いきなりヨガ哲学を説いても、
聖典のワークショップをオファーしても、
前のめりで学び、自分の人生に生かせるでしょう。
そうやって、
少しずつヨギを育てていけばよいのです。
だから、
まずは生徒の「今・ここ」のニーズに照準を合わせて、
悩みを解決してあげれば、
結果が出るのが早くなります。
悩みを解決するには
対話が必要で、
その対話の中で
ヨガの話を交えていけば、
生徒も自分の求めていることなので、
しっかりと受け取ることができるのです。
では、
次は
ヨガ講師が生徒の悩みを解決する対話の
実際について、お話します。
これは、
私も実践していて、
私のクライアントも実践し
生徒の結果を出している方法です。
ぜひ理解して、実践して、
生徒を幸せにしてあげてくださいね。
【生徒の悩みを解決するヨガコーチングの実際】
ヨガコーチングとは、
ヨガ講師が生徒の悩みを解決する中で、
ヨガの知恵を交えて対話をする方法を言います。
一般的なヨガレッスンでは、
アサナや呼吸法、瞑想などを指導しますが、
これだけでは、実際の悩み解決を行うのは簡単ではありません。
なぜなら、
悩みの原因は、
生徒さんの思考レベルにもあるからです。
もちろん、
長期的に瞑想修行をすれば、
基本的に悩みは解決しますが、
長期的に瞑想を続けるのは、そう簡単なことではありません。
忙しい現代に暮らす人にヨガの本質を届けるには、
ヨガにコーチングと呼ばれる対話を組み合わせることで、
身体や微細体、心だけでなく、生徒の思考にもアプローチできるので
悩み解決のスピードが速くなります。
これから、
ヨガコーチングの方法を
説明します。
成功しているヨガ講師は、
効果的にヨガの本質を届けて、
生徒の悩みを解決するために、
次の3つの段階でヨガコーチングを行っています。
①グループレッスンで種まき
②パーソナルレッスンのオファー
③ヨガコーチング
順に説明します。
①グループレッスンで種まき
グループ向けのヨガレッスンで、
ヨガの哲学に触れていきます。
例えば、
アサナや呼吸法を教えるレッスンのオープニングで、
八子則のヤマ・ニヤマの一つを取り上げてみるのです。
例えば、サティヤを取り上げるなら、
「嘘をついてしまうと、望む出来事が現実化しませんが、
真実だけを口にするようにすれば、望みがそのまま現実になります」
といった話をしてあげます。
その上で、
レッスン後に、
「サティヤについて考えてみて、
沸き起こることや、ざわざわすることがあればぜひシェアしてください」
と言って、リフレクションの時間をとります。
リフレクションの時間で、
サティヤという概念を考えて
沸き起こってくる自分の悩みを吐露してもらうのです。
また、レッスンの後に
個人的に相談をしてもらってもいいですね。
そうやって、
生徒の悩みを引き出していきます。
これが、種まきです。
②パーソナルヨガをオファーする
①のように種まきをしていると、
生徒の悩みがわかってきます。
悩みがわかれば、
対話の中で、
理想の未来も分かります。
生徒一人一人に対して、
パーソナルヨガの商品を売ります。
パーソナルヨガとは、
マンツーマンの商品ということです。
商品の内容は、
その生徒の抱えている悩みを解決し、
理想としてイメージしている未来へ連れて行ってあげるという
商品です。
悩みを解決するために、
3ヶ月や6ヶ月といった期間を掛けて、
ヨガを教えたり、
コーチングをしたりします。
マラソン選手のトレーナーのように、
伴走してあげるイメージです。
この商品がマンツーマンである理由は、
悩みは全員違い、悩みの原因も違うからです。
それらにしっかりアプローチしてあげることで、
生徒に実際に結果を出してあげることが可能になります。
ほとんどのヨガ講師は、
言い方が悪いですが、
教えっぱなしで、結果は生徒次第だと考えています。
結果が出ない商品を売ってしまうと、
いつか生徒は自分の求める理想の未来が手に入らないので、
あきらめて、他の方法を探します。
あなたも、そういう生徒を
見てきたのではないでしょうか。
必ず結果を出すと決めて、
生徒の長期契約を結ぶことで、
しっかりと悩みを解決しつつ、ヨガの本質を生徒に届けてあげてください。
パーソナルヨガの商品を
クロージングするときは、
生徒との対話の中で
生徒の悩みの原因を教えてあげましょう。
これがコーチングの要素になります。
人の悩みの原因とは、
思考にあります。
なぜなら、
悩みは人の意識が作り出しているからです。
例えば、
「つい友人に嘘をついてしまう自分が許せない」
という生徒さんがいたとしましょう。
この悩みの原因は、
おそらく、
「友人に嘘をつかないと、自分は評価されない」
「評価されないと、自分は幸せになれない」
といった思い込みがあるからでしょう。
他者からの評価がなければ幸せになれないと思っているから、
評価を得るために嘘をついてしまうのです。
クロージングでは、
このような悩みの根本原因を特定してあげて、
生徒に伝えてあげます。
その上で、
「その思い込みをヨガの指導と対話で外していくセッションをしてあげたい。
そうすれば悩みが解決して、自分の本心を表現できて、
自分で自分を心から認めて、愛せる未来に行けるよ。
3ヶ月で契約して、チャレンジしてみない?」
と聞いてあげてください。
生徒があなたを信頼しているなら、
喜んで契約するでしょう。
契約が決まったら、
実際にヨガコーチングのセッションを行うことで
生徒の悩みを解決し、
ヨガの本質を届けていきます。
③ヨガコーチングの実際
上記のような生徒さんの場合、
悩みの原因をもう一度伝えてあげます。
その上で、その原因となっている
考え方を、自分でしてしまっている、
ということを認識してもらいます。
そうすれば、
こんな考え方をしていたら、自分は幸せになれないと
気づけるようになります。
後は、
サティヤを詳しく説明してあげて、
いつも真実だけを口にするようにすると、
どんな現実を創造することができるか、
お話してあげてください。
イメージをしっかりと膨らませてあげれば、
サティヤに沿った生き方の素晴らしさに心が躍るでしょう。
そこまでいけば、
後は日々サティヤを実践していけるように
サポートしていくだけです。
一度、自分を幸せにしていない考え方に気づいて、
それを取り外すことができれば、
あとは書き換えることができます。
書き換えれば、
理想の未来に向かっていく考え方に変わるので、
自然と行動も変わるのです。
行動が変われば、
結果が変わるので、
人生が好転していきます。
このように、コーチングを使って、
生徒が自覚できていない考え方にアプローチしつつ、
ヨガの知恵を伝えていけば、
生徒はヨガの本質を受け取ることができるようになります。
自分が経験することは自分が創り出しているということが
認識できるようになるので、
積極的にヨガの知恵を学び、実践するようになります。
メタ認知能力も高まり、
内観の習慣もつくので、
今後また新しい悩みが出てきても、
その原因となる思考を自分で認識し、
書き換えることができるようになります。
つまり、
自分で自分の悩みを解決し、
幸せに生きることができるようになるのです。
ヨガとコーチングを組み合わせてサポートしてあげれば、
やがて生徒は自力で自分を幸せにすることができるようになって、
大きく精神的な成長を遂げるのです。
私も、私のクライアントも、
このようなコーチングを実施して
生徒を幸せにしています。
しかし、ふつうのヨガ講師は、
ヨガだけをそのまま教えています。
なので、
相当賢い生徒でない限り、
なかなか普段の生活には生かせません。
生徒は自分の悩みを解決したくて
ヨガレッスンに来ているので、
学び続けても、悩みが解決しないと気づくと、
やめる理由を探します。
そうなれば、
やめて他の先生を探したり、
他の伝統ややり方を探すのも時間の問題です。
しかし、そうなったところで、
新しい先生がその生徒の悩みを解決してくれるかどうかは
わかりません。
なので、
あなたがヨガ講師として
生徒の悩みを解決してあげて、
生徒にヨガの本質を届けたいと思うのなら、
ぜひコーチングを身につけて、実践してみてください。
ヨガとコーチングを組み合わせて、
生徒の身体や心、微細体だけでなく、
思考にもアプローチをしてみませんか?
そして、
ヨガの道への入り口としてのヨガコーチングを、
一緒に開拓してみませんか?
ヨガを教えながら、
生徒の悩みを解決してあげたい、
生徒の自己実現をサポートしたいという方向けに
ヨガコーチング無料メール講座を実施しています。
興味があれば、ぜひ登録して、学んでみてくださいね。
お読みくださり、ありがとうございました。