ヨガレッスンの生徒に、ヨガ哲学を教えても、ネガティブ思考が変わらない。
ヨガレッスンの生徒に、ヨガ哲学を教えても、ネガティブ思考が変わらない。
結論から言うと、
生徒にヨガ哲学は理解してもらえても、
生活に生かすところまではいけていないからです。
なぜなら、
「ヨガ哲学をどう生かすか」という方向性で
教えているからです。
どうすればいいかというと、
「生徒の悩み」や「生徒の人生の目標」を
出発点にすればいいのです。
そうすれば、
生徒が自分の人生を変える方法として
ヨガを学ぶようになるので、
どんどん生活で生かせるようになります。
そのためには、
ヨガをただ教えるだけでは難しいです。
どうすればいいかというと、
「悩みを解決したい」
「人生の目標を達成したい」
という思いを引き出してあげた上で、
ヨガが生かせることを教えてあげるのです。
そうすれば、
生徒が前のめりになって、アサナや呼吸法、瞑想に取り組むようになったり、
ヨガ哲学を自分の普段の生活に生かすようになります。
なぜなら、
生徒の本音は
ヨガを学びたいわけではなく、
自分の悩みを解決して、幸せな未来を手に入れたいという思いが
あるからです。
なので、
生徒の悩みを解決してあげたいヨガ講師は
生徒の本音を知る必要があります。
ヨガ講師が
生徒の本当の望みを知るには、
コーチングを身につけるのが近道です。
コーチングとは、
生徒の悩みに寄り添って信頼関係を築きつつ、
悩みの原因である思い込みを見つけてあげて、
書き換えてあげる技術です。
この技術を、
ヨガの実践と組み合わせれば、
生徒のネガティブ思考を取り除いてあげて、
幸せな未来に連れて行ってあげることができます。
詳しくお話します。
私はよく
生徒の指導に悩んでいるヨガ講師の相談に乗ります。
その中に、
こんなことを言う人がいます。
「ヨガレッスンに半年以上通ってくれる生徒がいるのですが、
ネガティブな考え方で自分を苦しめていて、かわいそうなんです。」
「生徒のネガティブ思考を変えてあげたくて、
人間馬車説などの心の構造についてお話しするのですが、
なかなか考え方を変えてあげられないので、困っています」
こういうお悩みを
聞きます。
こんな風に悩むヨガ講師は、
アサナや呼吸法、ヨガ哲学を教えていけば、
生徒が自分で生かしていけると思っています。
しかし、
ヨガをそのまま教えてしまうと、
普通の人は「教えてもらって、勉強すること」
と
「自分の人生」
を切り離して考えるので、
なかなか生かし方がわかりません。
レッスンの後に
先生から「普段の生活で生かしてみてくださいね」と言われると
うんうん、と頷きつつも、
忙しい生活の中でヨガを本当に生かす人は
そう多くありません。
そもそも、
ヨガレッスンに通う一般の生徒は
「ヨギとして生きていきたい」と考えている人は一握りで、
自分の悩みが解決したくて、
レッスンにきているひとがほとんどです。
ヨガに限らず、
お客様が商品を買う理由は、
悩みを解決するためだからです。
例えば、
整体に行く人は、
整体を受けるという体験を求めているのではなくて、
「肩こりが辛い」
「腰痛が治らない」
といった悩みを解決したいのです。
このように、
悩みを解決したいから、
商品を買うのです。
なので、
ヨガレッスンという商品を買う生徒さんは、
レッスンを受けてヨガをしたり、
意識の高い生徒さんなら
学んだアサナや呼吸法、ヨガ哲学などを自主的に実践することで、
今抱えている悩みが解決すると思うから、
買うのです。
ヨガを学んでいる生徒さんで、
ネガティブ思考が変わらない人がいるなら、
あなたから教わっていることと、
自分の悩み解決とのつながりが、
今ひとつ掴めていないからです。
でも、
ヨガレッスンに来てくれているということは、
漠然と、
この先生の元で学んでヨガをしたら、
人生がよい方向に向かいそう、と
感じていたり、
悩みが解決できそうな気がしているのです。
しかし、
ネガティブ思考を放っておくと、
ネガティブ思考があるということは
必ず悩みがあるので、
悩みが解決しないまま
人生を生きていくことになります。
ヨガに通い続けても
一向に悩みが解決しないとなると、
レッスンへ通う足取りもだんだん遠のいてしまいます。
「行っても、行かなくても、そんなに変わらないかも」
と思ったり、
「もっとスッキリしたり、悩みが解決できそうな方法を探そうかな」
という気持ちになったら、
お客様は辞める理由を探すようになります。
そうなると、
辞めてしまうのも、
時間の問題です。
また、
ヨガ講師も、
生徒の心に踏み込んであげて、
悩みを引き出す方法を知らないので、
当たり障りのない感じで
全体に向けられた言葉を伝えていくような
レッスンしかできないのです。
では、
どうすれば、
ヨガ講師が生徒のネガティブ思考を
解消してあげることができるのでしょうか？
そのためには、
ヨガ講師がコーチングを身につけて、
実践するのが近道です。
コーチングというのは、
いろいろな定義がありますが、
私がクライアントに教えているコーチングは、
生徒の悩みを解決して、理想の未来に連れていく方法です。
ヨガ講師は、
生徒の悩みを解決してあげようと思うと、
アーサナやチャクラへの意識、呼吸法といった
実践のアドバイスをすることが多いと思います。
そういった実践のアドバイスに加えて、
悩みの原因となっている
考え方にアプローチできるので、
結果が出るのが早くなります。
ここからは、
コーチングを使って
生徒にヨガの本質を届けるイメージを
お伝えしていきます。
「自分なんかには、好きなことやるなんて難しいです」
というのが口癖の生徒がいたとしましょう。
この人は、
自分は本当はやりたいことをやる人生にしたいけれど、自分にはできない
といった悩みを抱えています。
なので、
まずは
「自分はやりたいことができない」と
悩んでいるんですね、
と言葉にしてあげます。
その上で、
その悩みの原因を
伝えるのです。
悩みの原因は、
自分で作り出した思い込みです。
この人の場合、
「好きなことをやるなんて難しいことだ」と
考えているから、
難しく感じているのです。
逆に言うと、
難しいことをたくさん乗り越えないと、
やりたいことは見つけられないとか、
やりたいことはやっちゃいけない、
と思っているのです。
この思い込みが、
悩む原因です。
生徒さんには、
「あなたが悩んでいる原因はね、
自分がやりたいことはしちゃだめって考えているからだよ」
と教えてあげるのです。
そして、
その考え方を変えれば、
現実が変わるんだよ、
と教えてあげるのです。
そうやって教えてあげるときに、
ヨガ哲学を交えて話をしてあげたり、
アサナや、アサナで余韻を感じる時に
自分許可を出すことを伝えてあげればいいのです。
そうすれば、
生徒は
「私の悩みを解決するために、
ヨガをこうやって使えばいいんだ！」と
ガッテンが行きます。
合点がいけば、
生徒は自分でもヨガに取り組むようになるので、
悩みが解決するのも早くなりますし、
ヨガがもたらしてくれる恩恵にも気づけるようになります。
そうやって、
どんどん人生が好転していくのです。
自分のネガティブ思考が
悩みの原因になっていて、
それを取り外して、
書き換えるために
ヨガの実践すればいいんだよ、と
教えてあげればいいのです。
もちろん、この生徒さんも、長年ヨガの実践を続ければ、
ネガティブ思考が自分の可能性を狭めていることに
気づく日がくるでしょう。
あなたは、きっとヨガを通して
そういった気づきがあったから、
いまこの文章を読んでいるのです。
でも、
あなたの生徒が長年自力でやれるかというと、
それは分かりません。
あなたが自分で得てきた学びを、
生徒にわかる形で、
与えてあげればいいのです。
そうやって、
心の成長の循環を
広げていけばいいのです。
ヨガの素晴らしさは、
長年ヨガをやって実感してもいいですし、
悩みに寄り添ってもらいながら、悩み解決をする中で実感しても
いいのです。
どんな方法であれ、
このようにヨガで悩みが解決し、人生が好転するという実感ができて初めて、
この生徒はヨガを信頼し、自分の内側の導きを信頼します。
そして、
改めてヨギとして生きるということについて考えたり、
大きな一歩を踏み出そうとするのです。
その第一歩として、
あなたがネガティブ思考を解消してあげたいと願うなら、
コーチングを使って
生徒の考え方にアプローチしてあげるといいです。
悩みの原因である
ネガティブ思考を見つけてあげて、
自覚させてあげることです。
そして、
そのネガティブ思考を手放して、
書き換えることが、
ヨガでも大切なんだよという話をしてあげれば、
ヨガで人生が変わるということを実感できます。
実感が出たら、
あなたもご存知の通り
人生が大きく変わるので、
あなたに憧れて、ヨガ講師を目指すかもしれません。
そうやって、
チャンスを与えていくのです。
すでに、
ヨガレッスンに興味をもっている人なら、
身体だけでなく、
自律神経や心のあり方を整えていくことが
幸せの鍵だということに気づいています。
なので、しっかり悩みを聞いてあげれば、
喜んで話してくれます。
そうやって
一人一人の悩みを聞いて、
その原因を理解していけば、
その生徒にあったアドバイスができるようになります。
生徒が自分でヨガを学ぶモチベーションにも繋がります。
しかし、
ヨガをただ教えるだけだと、
どうしても生徒は自分の考え方に問題があることに
気づけません。
だから、
ヨガと、普段の自分の生き方や考え方を
分けて考えてしまうのです。
ちょうど、
小学校の道徳の授業で、
「廊下は走ってはいけません。なぜなら・。」と立派に発表した子が、
休み時間に廊下を全力疾走しているようなことが
起こってしまうのです。
この子は、
道徳の授業では一生懸命考えています。
サボっているわけではありません。
でも、
「廊下で走る自分の行動」と
「走ってはいけない」という考えを
結びつけられていないのです。
ヨガの先生のお話しは、お勉強。
自分の考えは、自分の考え。
そうやってきっぱり線を引いてしまっているので、
いくら一生懸命先生が教えても、
生徒はそれを生かせないのです。
生徒の人生を変えるヨガ講師は、
コーチングを取り入れています。
「あなたの悩みの原因は、〇〇だよね。
それを解決するためには、
考え方をこう変えればいいよ。
それに、ヨガの〇〇をしていくといいよ」
と言う風に教えているのです。
そうすれば、
身体や実践だけでなく、
考え方も変えることができるので、
悩みが解決するスピードも上がり、
生徒が望んでいる未来に早くいくことができるようになります。
理想の未来に早くいければ、
「もっとヨガをしたい！」とか、
「もっと自分の夢を叶えてみたい！」という気持ちになるので、
自己実現が加速していきます。
コーチングとヨガを組み合わせて指導すれば、
「ヨガレッスンにいくと、スッキリした」という感想は卒業して、
「〇〇先生のヨガを学ぶと、人生が変わった」
という感想をもらえる
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